2006年03月10日

母の恋

灯台守の恋
L’EQUIPIER
lequipier.jpg

2004年 フランス映画 仏語
1時間44分

監督:フィリップ・リオレ
出演:サンドリーヌ・ボネール
フィリップ・トレトン
グレゴリ・デランジュール
配給:エレファント・ピクチャー

【Abaut The Film】
カミーユは生まれ故郷ウエッサン島へ、自分の家族の家を売却するために戻ってきた。そこで、1冊の本に出会うことで父と母の秘密を発見する。
本のタイトルは「私の世界の果て」。著者はアントワーヌ・カッサンディ――

1963年、“世界の果て”と呼ばれるブルターニュ海岸の辺境。村人は遠い昔イギリスから渡ってきたケルト人の子孫として結束が固い。
大きな波が灯台に当たっては砕け、天候はあまりにもすさまじく、いっときも心休まるときがない過酷な状況のなか、塔の中でずっと明かりを灯し続ける灯台守たち。ある時、ひとりの男が島にやってきて、カミーユの父イヴォンが率いる灯台守たちの一団に加わる。男の名はアントワーヌ、アルジェリア戦争帰還兵で、左手を負傷していた。
多くの島民と同じようにアントワーヌに敵意を持っていたイヴォンだったが、彼の人柄を知り、友人として彼を村に迎えようとする。
そんな時、アントワーヌは一人の女性と恋におちてしまう。それは、イヴォンの妻マベだった・・・。
寡黙で灯台のようにマベを見守るイヴォン、島の外からやってきたアントワーヌ、そして二人の男性のあいだで心揺らすマベ、三人のたどりつく先は・・・。
公式サイト


仕事は自分で選べるものではなく、世襲制。
島を簡単に脱出することもできない。
島の生活、灯台守たちは勤務に就くと60日間は陸地に戻れない。

そんな閉鎖された環境では人々の物事の捕らえ方も閉鎖的になる。
外からやってきたアントワーヌを島民たちは「余所者」扱いする。
その状況を静かに受け入れるアントワーヌ。
彼が何をしたというわけではないけれど、島民たちにとっては彼の存在そのものが脅威。
・・・いや、憧れ? その両方か。
島民の多くは彼に畏怖と憧れを抱いていたのだろうなと思う。

新しい風に心を惑わされるマベと、過ちと秘密をしまいこんでいたアントワーヌ。
ある意味極限的な環境で恋。
多分わかっていながらも事実に目をつぶるイヴォン。
ひっきりなしに、波や風が打ちつける過酷な状況にいて
方向を見失わないようにそこにあって海路を照らしている灯台と
イヴォンの存在がシンクロした。
イヴォンは大海原にそびえ立つ灯台のようだ。

物語では「秘密」も大きなキーになっている。

誰にでも過去があって、秘密もある。
母の秘密、父の秘密。
そして一時を島で過ごした男の秘密。

心に秘めた過去が、「思い出」として語れるようになるのにはどれくらい時間がかかるのだろう。
posted by ilove at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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